引っ越しのタイミングについて教えてください

対象不動産が通常の住宅である際には、買主は一般的に住宅ローンを金融機関で組み込むことになっています。また、最近の不動産売買契約では住宅ローンの相談を事前に受け、金融機関よりローンの内定を取り付けてからおこなうことが増えています。(ただし住宅支援機構フラット35などを除く)。しかし、ローンの本審査は契約後に正式におこなうので、審査合否は長くて1か月の期間が必要です。よって、引っ越しの段取りを取りたくてもローンが決まらない限り引っ越し業者に正式な依頼をすることは不可能です。その他に気を付けなければならない点については以下のようになっています。
1.引っ越し前のお部屋の確認
買主と契約ができていよいよ最終決済と引渡しとなると、ここまで順調に進んだことで売主と買主の信頼関係が築かれています。取引の内容にもよりますが残代金決済時が物件の引き渡しのタイミングでは対象不動産は荷物も出されて空き部屋、空き家となっています。また、中古の売買では通常株主はリフォームを前提に購入する場合が多いので、非常にきれいな状態のお部屋でない限り現状での引渡しはありえません。このリフォームが前提であるとはいえ次の移住者に気持ち良く使用していただきたいので、ご自分の可能な範囲でよいのでクリーニングをしましょう。また残代金決済時=物件の引き渡しの前に付帯設備や物件状況が契約時と違うところがないか事前に確認が必要であり、この設備機器がきちんと作動するかの確認には売主と買主が立ち会うことがおすすめです。この双方の立会いによって、取引終了後に買主より諸設備や物件状況に対してクレームが出ることが少なくなるので、引っ越しの準備前後より忙しい期間になりますがこの時間をつくって気持ちよく引っ越しをしましょう。
2.各種手続きの例
1か月前:粗大ごみの回収手配、引越し業者選定・手配、学校の転校手続き
2週間前:電話の移設・名義変更手続き、CATVへの連絡
1週間前:役所へ転出届の提出、印鑑登録の消去、電力・ガス・水道会社へ転居連絡、新聞販売店へ連絡、郵便局へ転居届けの提出、金融機関の各種手続き
引っ越し当日:電気・ガス・水道料金の精算、電話機の取り外し、電気・ガス・水道の使用開始連絡
引っ越し後:学校の転入手続き、住民票の移動手続き(引越し後14日以内)、国民年金の住所変更(転入届け提出後14日以内)、印鑑登録の申請、運転免許証の住所変更、自動車の登録変更
3.ご挨拶
各種手続きから物件の引き渡しをして引っ越し先へと時間がめまぐるしく経過しますが、長年お付き合いしていただいたご近所へのご挨拶もとても大切なことです。この地で新しく生活する買主だけが不安と期待を抱いているのではなく、ご近所も同じ状況です。売主が転居のご挨拶をきちんとすれば自然と買主の話になるケースが多いため、どんな方かという情報を前もって入れておくとご近所も安心されますし買主がご近所にとけ込みやすくもなります。

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